『第2回作業所学会』 を開催します

この催事は中止となりました


作 業 所 学 会 要 旨

 福祉サービス制度の中で、『事業所』と呼ばれるようになった私たちは、なぜ、それでも『作業所』にこだわるのでしょうか。私たちは、制度的には死語になりつつある『作業所』という言葉に、変わってはいけない根源的な価値を見出しています。

『小規模であり、多機能であり、地域密着であると同時に、障害のある人がひとりの市民として地域に活きてこそ「ふつうのくらし」なのだという指針は、〈作業所〉の揺るぎない理念です。〈作業所〉とは、障害のある〈仲間〉たちに「価値ある社会的な役割」の機会や関係、場所を提供していく「文化的な価値ある手段」にほかならないからです。』
※ (2018.3「今後の障害福祉サービス事業所のあり方についての研究と取り組み:障害福祉サービス事業所〈作業所〉の近未来像に寄せて」より)

 『作業所』は、障害のある人たちひとり一人の尊厳と権利が尊重される場であるとともに、地域社会の一員として、働き、暮らしていく拠点としての役割を担うことで、地域の人々、関係者とともにインクルーシブな社会を実現していくことをめざしてきました。その実践を通じて私たちが培ってきた文化は、障害がある・なしに関わらず、共働を通じて人と人が交わり相互に育ちあうといった独特のものです。ケアの本質的要素を包含したこの作業所文化は、長きにわたり制度から隔てられた中であったからこそ形成されてきたとも言えますが、福祉サービス制度に組み込まれた後、急速にその姿を変えていることは否めません。
 我が国の福祉は、長らく慈善や更生、救貧や社会という事業に位置付けられてきました。サービスという概念が法文上に登場するのは1990(平成2)年の社会福祉事業法(現:社会福祉法)の改正時からだと言われています。サービスとして位置付けられたことによって、福祉は使い勝手の良い、身近な利用手段として受け入れられてきました。一方で、対価を求めることによって『専門職...福祉サービスを提供するプロ』と『利用者...福祉サービスを消費するユーザー』を生み出しました。
 人が人を支え、人格ある人と人とが向かい合うという場が福祉の現場です。そこは様々な物語が紡がれるとても豊かな世界ですが、折り合いのつかない『ゆらぎ』(矛盾や葛藤)を抱えることも多々経験します。これらは決して、単なるサービスの提供と消費では得られないことであり、まさに『作業所』の醍醐味と言えます。このことを言語に紡ぎ、共有し、自らのあり方を見つめなおすこと...それは福祉ということばが本来持つ、そして今や忘れ去られようとしている意味の追求なのかもしれません。
 私たちは作業所文化の継承者です。日々の実践を『学』(作業所学)として昇華し、学びあい、発信していく責務を担っていると言っても過言ではありません。
 「今の時代にそんな・・・」という方も、もちろん『作業所』が好きでたまらない方も、共に集い大いに語り合いましょう。


日 時
  2020年3月7日(土) 10:15 ~ 16:45

会 場
  静岡県総合社会福祉会館(シズウエル)
  〒420-8670 静岡市葵区駿府町1-70   TEL:054-254-5221

会 費
  2,000円
  ※ 昼食に弁当(お茶付き)の手配を希望する場合は別途1,000円をご用意ください

【日程及び内容

【申込み方法・締切り
  参加申込書に記入の上、静岡県作業所連合会・わ事務局までメールまたはAXにて、
  3月3(火)日までに申込をお願いします。


【申込み・問い合わせ先】
  静岡県作業所連合会・わ 事務局
  TEL:054-275-0070  FAX:054-275-0072
  mail:siz-syojyu6234@ssrwa.org